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【犬】子宮蓄膿症。子宮に膿(うみ)がたまってしまう病気です。

目次

【犬】犬の子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)

■ 子宮蓄膿症とは
犬の子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)とは、子宮に膿(うみ)がたまってしまう病気です。

原因:子宮蓄膿症は、子宮の中に細菌が入り込んで感染することで起こります。この細菌は通常、発情期(犬のヒート)の後に子宮に入りやすくなります。

■ 症状
・多飲多尿:飲水量が異常に増え尿量が明らかに増加します。
元気・食欲がない:元気をなくし、食欲もなくなることが多く見られます。
嘔吐:頻繁に嘔吐が見られることがあります。
お腹が腫れる:子宮に膿がたまることでお腹が大きくなることがあります。
膿(うみ)が出る:膿が外に出ることもありますが、必ずしも出るわけではありません。

■ 治療方法:子宮蓄膿症は命に関わる病気なので、早めに治療が必要です。
治療方法としては、以下の方法があります。

手術:最も一般的な治療法は、感染した子宮を取り除く手術(子宮と卵巣の摘出手術)です。
薬物治療:高齢など手術が難しい場合には、子宮を収縮させる薬を使って子宮にたまった膿を出し抗生物   質を使って感染を抑えることもあります。

実際の症例をご紹介

●6歳 ヨーキー メス
1日目
症状
 食欲不振
 多飲多尿
 腹部膨満
 陰部より排膿認めず
治療
 点滴
 抗生剤注射など行う

2日目
開腹手術
 子宮卵巣摘出術

翌日 
 朝、食欲もあり。
 退院  飲み薬処方

*子宮蓄膿症は膿が外に出る場合と、出ない場合があります。
膿が出てくれた方が見た目にはわかりやすく、飼い主さんも気づきやすいです。

■ 手術で摘出した子宮 3例)
  本来細いはずの子宮内に膿がパンパンに溜まっています。

術後、食欲もあり、体力が回復すれば、体調は良くなります。

■ 予防:この病気を予防するためには、避妊手術(子宮と卵巣の摘出手術)を行うことが有効です。避妊手術を行うことで、子宮蓄膿症のリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ
犬の子宮蓄膿症は細菌感染によって子宮に膿がたまる病気です。早期発見と適切な治療が重要です。予防には避妊手術が有効です。
子どもを取るつもりのないワンちゃんは、早めに(生後7ヶ月ごろから)避妊手術をおすすめします。

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