当院で実施しているアレルギー検査ですが、主に皮膚の痒みの原因についての検査を行っています。
皮膚の痒みの原因となるアレルギーですが、原因としてはかなり様々なものが考えられます。例えば、アトピー性皮膚炎の原因の多くは、コナヒョウヒダニなどのダニ類、ノミアレルギー性皮膚炎の原因となるノミの唾液、牛肉、牛乳などの食べ物などが上げられます。
これらのうちの何に反応して痒みが出てしまっているのか調べるために、採血をさせていただきます。
36種類の抗原(アレルギーの原因)について調べ、それが数値によって判断ができるようになっています。
痒みの原因がわかるだけでずいぶん違いますよね。
アレルギー性疾患の治療法
アレルギーの原因により治療法にも少し違いがある場合があります。
- 食事性アレルギー
文字通り食事が原因となるアレルギーです。
治療法としては、原因となる物を摂取しないことです。フードなどでも原料として使われていないか注意が必要です。
- ノミアレルギー性皮膚炎
ノミに血を吸われた時に、ノミの唾液が体に入りその唾液が原因物質となりアレルギーを起こすものです。当然、ノミに刺されなければアレルギーを起こすことがありませんので、ノミの防除が大切です。
- アトピー性皮膚炎
アトピー体質の子で起こるものです。このような体質の子では色々なものに対してアレルギーを起こす可能性が強いです。
コナヒョウヒダニ・ヤマヒョウヒダニなどどこの家庭でも存在する所謂家ダニが原因である場合が多く、そのほかにも食事や花粉など数多くの原因が絡んでいる場合があります。このような場合には全ての原因を除去することは困難を極めるために、薬による治療が必要になります。
食事性有害反応というものがあります。
これは、根本的に食事性アレルギーとは異なります。この有害反応とは、体に良くないものを摂取することにより、皮膚に痒みが出てしまうものですが、アレルギー反応ではないのです。ジャーキーなどおやつ類がこれにあたります。
皮膚専門の動物病院があり、その先生にお聞きしたところ、治療の反応が悪くて紹介されてこられたワンちゃんの7割はこれらのおやつ類を食べないようにしたところ痒みがなくなったり軽くなったりするそうです。皮膚に痒みがでてしまう子は極力おやつをあげないようにするほうが良いでしょうね!
まもなく秋のワンちゃん健康診断が始まります。
その中にアレルギー検査もあります。詳細は後程お知らせします。
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