犬・猫の慢性腎臓病(腎不全)|鍼灸で「食べる力」と「穏やかな日常」を支える
「お水を飲む量が急に増えた」「最近、食欲が落ちて痩せてきた」「点滴を続けているけれど、もっと楽にしてあげたい」
慢性腎臓病は、シニア期のワンちゃん・ネコちゃんに非常に多く見られる病気です。一度損なわれた腎機能を元に戻すことは困難ですが、西洋医学的なアプローチに中医学(鍼灸)を組み合わせることで、吐き気を和らげ、食欲を維持し、穏やかな時間を長く保つことが可能です。
このような症状はありませんか?
腎臓病は「沈黙の病気」と呼ばれ、症状が出たときには病状が進行していることも少なくありません。
- 多飲多尿(お水をたくさん飲み、薄い尿をたくさんする)
- 食欲が落ちている、食べムラがある
- 最近、背中がゴツゴツして痩せてきた
- 毛並みがバサバサになり、元気がなくなってきた
これらのサインが見られたら、まずは当院で詳しい検査(血液検査・尿検査)を受けましょう。
腎臓病が体に起こしていること
腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として体外に排出する重要な役割を担っています。
なぜ水をたくさん飲むの?
濾過機能が低下すると、体に必要な水分まで尿として排出してしまい、飲んでも飲んでも脱水状態になるためです。
なぜ気持ち悪くなるの?
老廃物が体に溜まると「尿毒症」という状態になり、強い吐き気や不快感に襲われます。これが食欲低下の大きな原因です。
当院の「統合医療」アプローチ
当院では、西洋医学で不足している部分を中医学で補い、動物たちの負担を最小限に抑えます。
1.脱水改善のための点滴(西洋医学)
血管に直接する点滴や皮膚の下に点滴液をためる皮下輸液があります。
2.腎の気を上げる鍼灸治療(東洋医学)
点滴だけではアプローチしにくい「食欲」や「活力」に対し、鍼灸が力を発揮します。
「腎」の気を補う
中医学で生命力の源とされる「腎」を活性化させます。
吐き気の緩和
消化器系のツボを刺激し、尿毒症による気持ち悪さを和らげて食欲増加につなげます。
体を温める
腎臓病の子は体温が下がりがちです。お灸で体を深部から温めることで、血行を促進し、免疫力をサポートします。
飼い主様に寄り添うケア
ご自宅での「棒灸」のススメ
慢性疾患である腎臓病には、日々の継続的なケアが効果的です。当院では、ご自宅でお腹や腰を温めてあげられる「棒灸」の指導を行っています。飼い主様の手で温めてあげる時間は、動物たちにとって何よりのリラックスタイムになります。
院長より:最期までその子らしく過ごすために
腎臓病の治療ゴールは、数値の改善だけではありません。「自分の足でお水を飲みに行ける」「大好きな家族と一緒に食卓を囲める」といった、当たり前の日常を一日でも長く守ることだと当院は考えています。
「もう年だから食欲がないのは仕方ない」と諦める前に、ぜひ当院の鍼灸治療をご検討ください。
