動物(犬、猫)の鍼灸治療が適応の病気の例
鍼灸治療は、東洋医学に基づいて、特定の点(経穴)を刺激することで体のバランスを整え、さまざまな健康問題を改善する方法です。 関節炎: 膝や肘の関節痛に対して鍼灸治療が行われることがあります。鍼によって血行が促進され、痛みが和らぎます。 椎間板ヘルニア: 神経が圧迫されることで痛みを引き起こすこの疾患も、鍼灸治療で痛みを減らすことが可能です。 消化器系の問題: お灸によって体の冷えを取り除き、消化機能の改善が期待されることがあります。 呼吸器系の障害: 鍼灸治療は、喘息などの呼吸器系の障害に対しても効果が報告されています。 免疫力の強化: 体の自然な防御機能を高める効果があり、特にシニアのペットの健康管理におすすめです。 手術後のリハビリ: 手術後の回復期間をサポートするためにも鍼灸治療が利用されることがあります。 麻痺(後肢など): 麻痺した部分の機能回復を助けるためにも使用されます。 獣医師との相談により、ペットの症状や体調に合った鍼灸治療が提供されます。
神経、運動器の病気、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、関節炎、リウマチ、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全(脱臼)、変性性脊髄症(DM)、加齢やその他の病気による足腰の痛み・筋肉の衰え
症状
痛がる、動きたがらない、足をひきずって歩く(跛行)、立ち上がるのに時間がかかる、歩くのがゆっくりになる、手足の甲がよごれる、きれいな姿勢のおすわりやふせができない、後肢の麻痺や四肢の麻痺 など
循環器、呼吸器の病気の病気
僧帽弁閉鎖不全症(MR)などの心弁膜症、心不全、気管支炎、肺炎、気管虚脱
症状
咳が出る、呼吸が荒い、運動を嫌う、疲れやすい、運動すると舌が紫になる など
消化器の病気の病気
歯周病、口内炎、胃潰瘍、膵炎、アレルギー性腸炎や炎症性腸炎などの腸炎(IBD)、胆泥症、肝炎、肝不全
症状
食欲低下、下痢、嘔吐、便秘 など
泌尿器の病気
腎不全(尿毒症)、膀胱炎、尿路結石症
症状
多飲多尿、オシッコの色がいつもと違う(薄い、濃い、赤い、濁っているなど)、オシッコの回数が増える、オシッコが出にくい、尿もれ など
生殖器の病気
前立腺肥大、子宮蓄膿症
症状
オシッコが出にくい、血尿がでる、便秘、、多飲多尿、食欲低下、嘔吐
ホルモンの病気
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、糖尿病
症状
多飲多尿、多食、脱毛、肥満、皮膚の黒ずみ(色素沈着)、皮膚の乾燥、腹部膨満、低体温、徐脈、元気がない、食べてもやせていく など
皮膚の病気
アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、膿皮症、イボ
症状
痒み、湿疹、かさぶた(痂皮)、イボ、皮膚の赤み、黒ずみ、乾燥、脱毛 など
その他
てんかん発作、前庭疾患、認知症による諸症状。ガン、血液疾患、免疫疾患の症状を和らげる緩和ケア。
ミニチュアダックス 後ろ肢麻痺
ミニチュアダックスは椎間板ヘルニアになりやすい犬種で、時に後肢麻痺を引き起こします。改善例として、専門の獣医師による適切な診断後、手術や鍼灸治療、リハビリテーションが組み合わせて行われることが一般的です。例えば、鍼灸治療で神経を刺激し、血行を促進させることで、麻痺が改善したケースがあります。家庭でのケアも重要で、適切なマット選びや正しい抱っこの仕方、食事の工夫などが効果を高めます。個体差があるため、治療プランは獣医師と密に連携して進めることが成功への鍵となります。

ミニチュア ダックス 10歳 オス
後肢麻痺 起立不能にて来院
他院にて検査の結果 手術が必要と言われたが、手術をせずに治すことはできないかということで、来院されました。
<治療>
初回
鍼灸 消炎鎮痛剤、 ビタミン剤投与
鍼灸の間にレーザー治療併用
3回目の鍼灸治療時、少しだけ立つことができるようになりました。
5回目の鍼灸治療時、歩行可能になり、現在8回鍼灸治療にて、ふらつきはまだるものの走れるようになってきました。
トイプードル 前肢麻痺の 鍼灸治療
トイ・プードル 11歳 避妊済み メス
前肢起立困難 全く動けなくなってしまったとのことで御来院されました。
他院にて、頸部椎間板ヘルニアが疑われ、MRI検査が必要なこと、手術が必要になる場合があることなどご説明を受けていらっしゃいました。高齢なため麻酔や手術に不安があり、鍼やお灸で治療が可能なのかとのご相談でした。鍼灸にて治療をさせていただくことにしました。
3回目, 治療時に少し動けるようになってきました。
4回目, 治療時には少しだけど歩くことができるようになったと飼い主様も非常に喜んでくれていました。その後も続けることでより良い方向へ行く可能性があります。
ミニチュアダックス 後ろ肢麻痺

ミニチュア ダックス 6歳 去勢済み オス
●後肢麻痺、起立不能にて来院
以前にも同じ症状が出たことはあったが、安静にしていたらその時は改善した様。
今回は安静にしていても改善がなく、発症後6日後に来院されました。
初回、鍼灸、マコモのお風呂を実施
3回目、鍼灸治療時に少しだけ立つことができるようになってきた
4回目、 鍼灸治療時には歩行可能に。
猫の鍼灸治療の改善症例
猫の鍼灸治療は、多くの健康問題で効果が見られるケースがあります。例えば、関節炎や神経系の障害で苦しむ猫に対して、鍼で特定の経穴を刺激し、痛みを和らげたり機能を回復させたりします。
一例として、腰痛で歩行困難だった猫が、鍼灸治療を数回受けた後、歩行が明らかに改善されたケースがあります。また、お灸を用いて体の冷えを改善し、消化機能を高める効果も報告されています。猫の個体差や症状に合わせたカスタマイズされた治療が、効果的な改善へと導く重要なポイントです。
20歳の慢性腎不全の猫

(飼い主様より)
食欲が落ちて、殆ど食べなくなってしまったので急いで最初動物病院に連れて行きました。最初の病院は病院嫌いで、採血は難しいと言われ取敢えずの処置として点滴と注射をしてもらいました。
食欲は徐々に回復しつつあるものの血液検査、エコーでも原因が分からずでした。数年前から腎臓ケア食を食べ始めて検査をしてもらった日はクレアチニンが2.5で一気に衰弱するような値ではないようなのですが、体重が0.5キロくらい減りました。
その後、ピア動物病院にお世話になり、皮下点滴が必要だったのですが、鍼灸をやっていたら点滴が必要なくなりました。1年くらい継続で、鍼灸をやっておりました。おかげさまで体調が良くなりました。
17歳の腎臓機能低下の猫ちゃん

(飼い主様より)
小さい頃軽い膀胱炎のようになって、数日で治ったので、その時から動物病院には行っていませんでした、明け方から、その時よりもひどい感じの膀胱炎のような症状が見られました。苦しそうに顔つきが変わり、家中をウロウロして、何度もオシッコをするようなポーズをするのですが、出ても一滴くらいでした。また、血が混ざってきて、とにかく見ていられないほど苦しそうなので、午後、動物病院へ。そこで、血液検査をした結果、腎機能低下しておりました。その後、腎臓病の薬を飲みながら鍼灸を毎週させていただいていて、鍼灸を始めた出した頃より、数値も含め、今のところとても元気です。
