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【犬・猫】大腿骨の骨折(だいたいこつこっせつ)

目次

【犬・猫】大腿骨の骨折(だいたいこつこっせつ)

■ 大腿骨骨折とは?

大腿骨(だいたいこつ)とは

「太ももを支えている丈夫な骨」のことで、

「股関節・膝関節」を形成しているとても重要な骨です。

わんちゃん・ねこちゃんの骨折の約20~25%を占めており、

交通事故や高所からの落下など大きな外力によって骨折を引き起こします。

そのため、単純な骨折よりも複雑な骨折を引き起こすことが多いという特徴があります。

■ その症状、骨折しているかも?

<症状>

  • 足をかばって歩いている
  • 足を床に全く付けなくなった
  • 4本足でなく3本足で歩くようになった
  • そもそも歩きたがらない
  • 触ろうとすると嫌がったり噛もうとしてくる  などの症状が見受けられます。

これらの症状が見受けられた場合は骨折が疑われますので早めに動物病院を受診することをおすすめいたします。

■ 大腿骨骨折の治療法は?

わんちゃん・ねこちゃんの

「年齢、骨折部位の状態、感染があるかないか、現在の健康状態」に応じて、

「プレート、スクリュー、ピン、ワイヤー」など

様々なインプラントシステムを用い、骨折部位の治癒期間やインプラントの固定の強度、

膝関節・股関節の機能性保護などを考慮したうえでその子にあった外科治療を行います。

ここから先は実際の症例をご紹介しております。

レントゲン画像を載せておりますので、苦手な方はご遠慮ください。

実際の症例をご紹介

【症例1.】:柴犬 男の子 1歳

術後のお薬:抗生剤・鎮痛剤を1週間分お渡し

治療の流れ:レントゲン検査で骨折を確認したのち手術をします。術後観察のために1日入院し、翌日問題がなければ退院。退院してから2週間後に抜糸し、3か月後に大腿骨を固定したピンを抜きます。

<症例の詳細>

左後ろ足の大腿骨を骨折しており、 ぷらぷらで足が床につかない状態でした。

下記①②の画像はお腹側と横側から撮影したレントゲン写真です。

大腿骨が骨折しているのがはっきり見て取れます。(赤枠)

かなり大きな外力によって骨折したのではないかと思われます。

レントゲン写真にて大腿骨骨折が明らかになりましたので、

手術にて固定したのが下記③④の画像です。

麻酔後、大腿骨にピンをクロスさせ、ワイヤーを用いて固定しました。

手術後は1日入院し、経過観察をしました。

翌日、食欲もあり、術後の経過も良好でしたので退院の流れとなりました。

手術時に骨折した大腿骨を固定し、皮膚を縫っておりますので、

退院後に痛みを抑えるために抗生剤・鎮痛剤を1週間分お渡ししました。

退院から2週間後に縫った糸を抜糸し、3か月後には大腿骨を固定したピンを抜きます。

これで治療は終わりです!よく頑張ったね♪

【症例2.】猫 女の子 1歳

術後のお薬・治療の流れは症例1.と同じです。

骨折原因:屋根から落ちてしまった

このねこちゃんは大腿骨の上の部分を骨折していたので、

クロスピンという骨を固定するためのピンを上部(大転子)より挿入し固定しました。

まとめ

大腿骨の骨折は外側からの強い外力(交通事故や高いところからの落下など)で引き起こるので複雑な骨折であることが多いです。

また、骨折治療は今まで通りの生活ができる状態へと「なるべく早く!確実に!」回復させることが目的です。そのためには早期発見・早期治療がとても重要になってきますので、

上記で記載した症状チェック☑にて当てはまるものがあればすぐに動物病院を受診してください。

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